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【1級FP・マンション管理士が解説】買ってはいけない中古マンションと失敗しない選び方

執筆者:松村保誠(宅建士・1級FP技能士・マンション管理士)

2026年6月8日

マンション群の中に赤のバツ印がついた買ってはいけない中古マンションがいくつか存在している風景

「そろそろマイホームが欲しい。新築は高すぎるから、中古マンションを検討したい」

そう考え始めたものの、いざ物件サイトを見始めると、選択肢が多すぎて何から手を付ければいいのか迷ってしまいませんか?

初めての中古マンション購入は、新しい暮らしへの期待が膨らむ一方で、「買ってすぐに大規模な修繕が必要になったらどうしよう」「今の収入でローンを本当に払い続けられるかな」「素人には分からない欠陥があったら…」といった不安が尽きないものです。

人生で一番の大きな買い物だからこそ、絶対に後悔したくないですよね。

実は、中古マンション選びで失敗してしまう人の多くは、「内装の綺麗さ(リフォーム済みかどうか)」や「表面的な価格の安さ」だけで決断してしまっています。

しかし、本当に長く安心して暮らせるマンションを見極めるために見るべきポイントは、購入前の「正しい資金計画」と、建物の寿命を左右する「管理状況」、そして内見時の「見えない部分のチェック」の3つにあります。

この記事では、初めて中古マンションを購入する方に向けて、物件選びで失敗しないための具体的なチェックポイントと注意点を徹底的に解説します。

お金の不安をなくす予算の立て方から、「マンションは管理を買え」と言われる理由、そして実際の部屋を見る際のコツまで、専門的な知識を初心者の方にもわかりやすく噛み砕いてまとめました。

この記事を読めば、あなたがどんな基準で物件を選び、どう動けばいいのかが明確になり、自信を持って理想の住まい探しをスタートできるようになります。ぜひ最後までじっくり読んで、後悔のないマンション選びの参考にしてください。

1. 初心者が知っておくべき中古マンションのメリット・デメリット

中古マンションのメリットとデメリットを解説する30代の女性 FP

中古マンション探しを本格的に始める前に、まずは新築と比較した際の「メリット」と「デメリット」を正しく整理しておきましょう。

良い面だけでなく、注意すべき点もフラットに理解しておくことで、物件選びの基準がブレにくくなります。

メリット:価格、立地の選択肢、そして「実物」を確認できる安心感

中古マンションならではの大きな魅力は、主に以下の3つです。

新築よりも価格が抑えられる

新築マンションには、広告費や販売経費が上乗せされた「新築プレミアム」が含まれています。しかし、中古マンションは市場の相場で取引されるため、新築と同じ予算であれば、より広い部屋や、よりグレードの高い物件に手が届きやすくなります。

希望エリアでの「立地の選択肢」が圧倒的に多い

駅近や生活に便利な一等地の多くは、すでにマンションが建ってしまっています。そのため、特定の駅や学区内で探したい場合、中古まで視野を広げると、希望にぴったり合う立地の物件に出会える確率がグッと上がります。

実際の部屋や「管理状況」を見てから買える

新築マンションの多くは、完成前に図面やモデルルームだけで購入を決める「青田買い」です。一方、中古マンションは、実際の部屋の広さ、日当たりや風通し、眺望を自分の目で確かめられます。さらに、共用部分が綺麗に使われているか、どんな住人がいるのかといった「暮らしのリアル」を事前に確認できるのは、中古最大のメリットと言えます。

デメリット:設備の古さと、将来に向けた「修繕リスク」

一方で、中古マンションには以下のような注意点もあります。デメリットを事前に知っていれば、しっかり対策を立てることが可能です。

内装や設備の経年劣化

築年数が経過している分、キッチンや浴室などの水回り設備が古くなっていたり、壁紙が汚れていたりすることがあります。(ただし、これらは購入後にリフォームを行うことで、新築同様に生まれ変わらせることができます)

見えない部分の「修繕リスク」とコスト

室内の見栄えだけでなく、床下の給排水管の老朽化など「目に見えない部分」の劣化リスクがあります。また、建物全体の老朽化に伴い、将来的に「修繕積立金」が値上がりする可能性も考慮しておかなければなりません。

住宅ローンや税制優遇の制限

物件の築年数や耐震基準によっては、希望する期間で住宅ローンが組めなかったり、「住宅ローン控除(減税)」の対象外になってしまったりするケースがあります。

中古マンション購入を成功させる秘訣は、「デメリットを事前に見極め、資金計画と物件選びでカバーすること」です。

それでは、これらのデメリットに備えつつ、安全に購入を進めるための具体的なステップを見ていきましょう。

2. 【資金計画】物件選びの前に「予算」を正しく決める

中古マンションの購入予算を一生懸命に計算している30代のご夫婦

中古マンション探しで最もやってはいけないのが、「いきなり物件情報を見始めてしまうこと」です。

素敵な物件を見てしまうと、「少し予算オーバーだけど、なんとかなるだろう」と冷静な判断ができなくなってしまいます。まずは、自分たちが「本当に支払っていける予算」を明確にすることが、失敗しないための第一歩です。

住宅ローン「借入可能額」と「返済できる額」は違う

不動産会社のサイトや銀行のシミュレーションで算出される「借入可能額」は、あくまで「金融機関が(現在の額面年収を基準に)貸してくれる上限額」に過ぎません。

つまり、あなたの現在の家計支出の状況等を考慮した「返済可能額」ではないというということです。

さらに、これからの長い人生には、車の買い替え、お子様の教育費、老後の備えなど、住宅以外にもたくさんのお金がかかります。

「銀行が貸してくれるから大丈夫」と限度額いっぱいでローンを組んでしまうと、将来家計が苦しくなり、せっかく買ったマンションを手放さざるを得なくなることも考えられます。

現在の家賃と照らし合わせながら、「毎月無理なく『返済できる額』」から逆算して、物件の予算上限を決めることが鉄則です。

購入時にかかる「諸費用」の内訳と目安

中古マンションを購入する際、物件価格とは別に現金で用意しておかなければならないのが「諸費用」です。

新築マンションと違い、中古マンション(不動産会社が仲介に入る物件)の場合は、この諸費用が少し割高になる傾向があります。

【中古マンションの諸費用の目安:物件価格の約6〜10%】

例えば、3,000万円の中古マンションを購入する場合、約180万〜300万円の諸費用がかかります。

  • 仲介手数料: 不動産会社に支払う報酬(物件価格の3%+6万円+消費税が上限)
  • 登記費用: 所有権を移転したり、抵当権を設定したりするための登録免許税と司法書士への報酬
  • 住宅ローン借入費用: 銀行に支払う事務手数料や保証料
  • 火災保険料・地震保険料: 万が一の災害に備えるための保険料
  • 固定資産税等の精算金: その年の「1年分」の固定資産税・都市計画税を、所有期間に応じて売主と買主で日割り精算したもの。
  • 管理費・修繕積立金の精算金: 引き渡しが行われる「その月(1ヶ月分)」の管理費と修繕積立金を、所有期間に応じて日割り精算したもの。

これらを住宅ローンに組み込める金融機関もありますが、借入額が増えれば毎月の返済額も増えるため、なるべく自己資金(現金)で用意しておくのが安全です。

購入後も続く「管理費・修繕積立金」の負担を計算に入れる

マンションならではの資金計画の落とし穴が、「ローン返済以外にも毎月必ずかかるお金がある」ということです。

マンションを購入すると、住宅ローンに加えて「管理費」「修繕積立金」を毎月支払うことになります。さらに、年に1回「固定資産税」の支払いも発生します。

  • 管理費: 共用部分(エントランス、エレベーター、ゴミ置き場など)の日常的な清掃や維持管理に使われるお金。
  • 修繕積立金: 10年〜15年に一度行われる「大規模修繕工事(外壁塗装や屋上の防水工事など)」のために、住人全員で毎月積み立てていくお金。

特に注意が必要なのが「修繕積立金」です。多くのマンションでは、新築時は安く設定されており、築年数が経つにつれて段階的に値上がりしていく仕組み(段階増額積立方式)になっています。

「今は毎月1万円だけど、5年後には2万円に上がる予定だった」ということも珍しくありません。

物件探しをする際は、「物件価格(ローン返済額)」だけでなく、「現在の管理費・修繕積立金」そして「将来の修繕積立金の値上がり予定」までをセットにして、毎月のトータル支払額を計算することが重要です。

3. 「マンションは管理を買え」!建物・管理状況の選び方

管理の良いマンションを見つけて、これこそが自分が探していたマンションだと頭上に掲げて喜ぶ30代の男性

不動産業界には「マンションは管理を買え」という有名な格言があります。

室内の壁紙やキッチンは購入後に自分でお金をかければ新築同様にリフォームできますが、建物全体のこと(外壁、エレベーター、配管など)は、個人の力ではどうすることもできないからです。

管理状況の良し悪しは、将来的なマンションの「資産価値」と、日々の「住み心地」に直結します。ここでは、絶対にチェックしておくべき3つのポイントを解説します。

修繕積立金の貯蓄状況と「長期修繕計画」の有無

マンションは10年〜15年の周期で、外壁の塗装や屋上防水などの「大規模修繕工事」を行う必要があります。この工事費用を賄うのが「修繕積立金」です。

検討している物件があったら、不動産会社の担当者に依頼して「現在の修繕積立金がいくら貯まっているか(総額)」「長期修繕計画書があるか」を必ず確認してもらってください。

もし、計画に対して積立金が大幅に不足している場合、将来的に以下のようなことが起こる可能性が高くなります。

  • ある日突然、修繕積立金が月額1万円から月額3万円などに大幅値上げされる。
  • 大規模修繕の直前に、不足分として数十万円、場合によっては100万円以上の一時金を一括徴収される。
  • お金が足りず、必要な工事が見送られて建物がスラム化していく。

「毎月の修繕積立金が安いからお得!」と飛びつくのではなく、「将来の計画に対して、適正な金額が集められているか」を見極めることが非常に重要です。

共用部分(エントランス、ゴミ置き場、駐輪場)の清掃状態

建物の管理状態は、現地へ足を運べば初心者でも十分にチェックできます。内見の際は、部屋の中だけでなく「共用部分」もしっかりと観察しましょう。

特に見るべきなのは以下の3箇所です。

  • ゴミ置き場: 指定日以外のゴミが出されていないか、清掃が行き届いているか。
  • 駐輪場: 使われていないサビだらけの自転車が放置されていないか、乱雑に停められていないか。
  • 掲示板: 何年も前の古いお知らせが貼られっぱなしになっていないか。

こういった状況が見られるマンションは、管理会社(管理人)の業務がいい加減であるか、あるいは住人のマナー(モラル)が低下している可能性が高いです。共用部分が綺麗なマンションは、それだけ管理組合(住人)の意識が高く、将来にわたって資産価値が保たれやすいと言えます。

管理形態(自主管理・一部委託・全部委託)の違いと注意点

マンションの管理を「誰が主導して行っているか」という管理形態も、購入前に知っておくべき重要項目です。大きく分けて以下の3つのパターンがありますが、基本的には「全部委託」の物件を選ぶことを強くおすすめします。

全部委託(基本的にはこの方式を選ぶべき):

管理組合(住人)が、管理会社にすべての業務(清掃、設備点検、会計処理など)を委託する方式です。マンション管理における「意思決定」は住人自身が行うべきですが、実際の「作業」はプロには絶対に敵いません。素人が中途半端に管理へ手を出して建物の状態を悪化させ、結果的にマンションの資産価値を下げてしまうリスクを考えれば、プロの知見やスキルを最大限に活かせる全部委託がベストな選択です。

一部委託:

清掃はプロの管理会社に任せ、会計などは住人の理事会で行うなど、業務を分けて委託する方式です。一見バランスが良さそうに見えますが、専門知識が必要な部分でプロの目が行き届かなくなる懸念があります。

自主管理(要注意):

管理会社を一切入れず、住人たちだけで当番を決めて清掃や会計などすべての管理を行う方式です。管理費を安く抑えられるメリットはありますが、住人の高齢化によって役員のなり手が不足し、管理が機能不全に陥るマンションが少なくありません。資産価値を大きく下げる原因になりやすいため、購入は避けるのが無難です。

4. 内見で絶対に失敗しない!専有部分(室内)のチェックポイント

マンションの内見をする女性。バルコニーに面した窓を開けて日当たりや風通し、騒音などをチェックしている。

物件を実際に見学(内見)する際、初心者の方はどうしても「壁紙が綺麗か」「キッチンが新しいか」といった表面的な部分に目を奪われがちです。

しかし、内装や設備はお金をかければいくらでも新しくできます。内見で本当にチェックすべきなのは、「リフォーム・リノベーションでも変えられない部分」「見えない部分(配管など)の状態」です。

水回りの状態と配管の更新履歴(リノベーションのしやすさ)

中古マンションを購入して自分好みにリノベーションしたいと考えている場合、特に注意すべきなのが「水回り」と「床下の配管」です。

配管の材質と更新履歴:

築30年を超えるような古いマンションでは、給排水管に「鉄管」が使われていることがあり、サビや漏水のリスクが高くなります。過去に専有部分の配管をサビに強い「樹脂管」などに交換(更新)しているか、不動産会社を通じて確認しましょう。

水回りの移動ができるか:

「対面キッチンにしたい」「お風呂を広くしたい」と思っても、床下の構造(排水を通すための十分な空間があるか)や、マンションの規約によっては、水回りの位置を動かせない物件があります。間取り変更を前提としている場合は、事前にリフォーム業者などプロの意見を聞くことが重要です。

日当たり・風通し・騒音

どれだけお金をかけても絶対に解決できないのが、その部屋を取り巻く「周辺環境」です。

日当たりと眺望:

図面上で「南向き」となっていても、目の前に高い建物があれば日陰になってしまいます。実際の部屋に入り、窓からの景色や採光を確認しましょう。

騒音とニオイ:

幹線道路や線路が近い場合、窓を開けたときの音の大きさだけでなく、窓を閉めた状態でどれくらい音が響くか(サッシの防音性能)もチェックします。また、近隣の飲食店からのニオイや排気口の位置などについてもチェックが必要です。

可能であれば、昼間だけでなく、周辺の交通量や住人の生活音が変わりやすい「夕方〜夜」や「休日」など、時間帯や曜日を変えて周辺環境を確認するとより安心です。

専有面積と実際の使い勝手(梁や柱の出っ張り)

物件資料に書かれている「専有面積(70㎡など)」の数字だけで、部屋の広さを判断してはいけません。

マンションの構造によっては、室内に太い「柱」や天井の「梁(はり)」が大きく出っ張っていることがあります。これらが多いと、実際の面積よりも圧迫感を感じて部屋が狭く見えたり、背の高い家具が置けなかったりするなど、使い勝手に悪影響を及ぼします。

内見時は、手持ちの家具(ベッドやダイニングテーブルなど)がきちんと配置できるか、生活の動線(キッチンから洗濯機への移動など)がスムーズに行えるかなど、実際の生活をリアルにイメージしながら部屋の形状を確認してください。

5. 理想の物件に出会ったら?賢い購入の流れと交渉のコツ

買付証明書の提出から売買契約締結までの流れ

「ここだ!」と思える理想の物件に出会えたら、そこからはスピード勝負になります。条件の良い中古マンションは他の購入希望者も狙っているため、モタモタしていると先に買われてしまうからです。

焦る必要はありませんが、いざという時に素早く動けるよう、購入申し込みから契約までの流れと、やってはいけないNG行動を把握しておきましょう。

買付証明書の提出から売買契約までのステップ

物件を購入する意思が固まったら、不動産会社を通じて売主へ「買付証明書(購入申込書)」を提出します。これが「この物件を買いたいです」という正式な意思表示となり、基本的には提出した順番で交渉権を得ることができます。

その後の大まかな流れは以下の通りです。

  1. 買付証明書の提出: 希望の購入価格や引き渡し時期などの条件を記入して提出します。
  2. 住宅ローンの事前審査: 住宅ローン利用の可否を金融機関に大まかに審査してもらいます。(※物件探しと並行して、あらかじめ事前審査を通しておくと、売主への強力なアピール材料になり交渉がスムーズに進むことがあります)
  3. 重要事項説明: 契約の前に、宅地建物取引士から物件や契約に関する重要なルールの説明を受けます。
  4. 売買契約の締結: 売主と買主が合意し、契約書に署名捺印します。

ここで一つ注意点があります。売買契約の際には、現金で「手付金(物件価格の5〜10%程度が目安)」を売主に支払う必要があります。諸費用とは別に、手元にまとまった現金が必要になるタイミングですので覚えておきましょう。

物件の「販売状況」を見極めた、戦略的な価格交渉術

中古マンションの購入において、価格交渉(値引き交渉)を考える方は多いでしょう。しかし、どんな物件でも同じように値引きを要求するのはNGです。交渉を成功させるためには、物件の販売状況を見極め、売主の心理に寄り添った戦略を立てることが重要です。

交渉のタイミングは「買付証明書の提出時」の一発勝負

「安くしてくれたら買付を入れます」という口約束での交渉はマナー違反です。必ず買付証明書に希望価格を記載して提出する形で交渉しなければなりません。また買付証明書提出後の交渉はトラブルの元になるため厳禁です。

物件の状況に応じて「交渉の程度」を変える

値引きの着地点は、物件が売りに出されてからの期間や、相場とのバランスによって大きく変わります。

【販売開始の直後・価格変更の直後】

まだ売主も「このままの価格で売れるはず」と強気な時期です。この場合は「3,480万円」の物件に対して「端数の80万円を切って3,400万円にしてほしい」といった、売主も妥協しやすい現実的な着地点を狙うのがセオリーです。

【販売から長期間が経過・相場より明らかに高い】

数ヶ月以上売れていない場合や、相場を無視した高値設定の場合、売主側も「このままでは売却自体が難しいのではないか」と焦りや不安を感じ始めている可能性が高いです。このような時期であれば、例えば3,480万円の物件に対して「3,200万円にならないか」といった、思い切った交渉を行ってみても良いでしょう。

「良い買主」であることをアピールする

大きな値引きを引き出すための最大のポイントは、売主に「この人となら確実かつスムーズに取引ができそうだ」という安心感を持たせることです。「住宅ローンの事前審査がすでに承認されている(資金的に安心)」「契約や引き渡しのスケジュールに柔軟に対応できる」など、取引成立に向けたプラスの材料をアピールすることが、交渉を受け入れてもらうためのカギになります。

まとめ:焦らず、自分たちにとっての「資産価値」と「暮らしやすさ」を見極めよう

中古マンションを購入し、新居での生活を楽しむご夫婦

中古マンション選びは、決めるべきことや確認すべきことが多く、最初は戸惑うかもしれません。しかし、今回お伝えした以下の3つの軸をしっかり持っておけば、大きな失敗を防ぐことができます。

  1. 資金計画: 銀行が貸してくれる額ではなく、毎月無理なく「返済できる額(+管理費・修繕積立金)」から予算を決める。
  2. 管理状況: 建物の寿命と資産価値を決める「修繕積立金」と「管理形態(全部委託)」を必ずチェックする。
  3. 内見時の見極め: 表面的な綺麗さではなく、「配管の更新履歴」や「周辺環境」など、後から変えられない部分を確認する。

物件探しをしていると、どうしても「100点満点の完璧な物件」を求めてしまいがちです。しかし、現実にはすべての条件を満たす物件は存在しません。

だからこそ、ご自身やご家族の中で「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」の優先順位をしっかりつけておくことが大切です。

一生に一度かもしれない大きな買い物です。決して焦らず、じっくりと比較検討を重ねて、心から納得できる理想の住まいを見つけてくださいね。

執筆者:松村保誠
宅建士・1級FP技能士・マンション管理士
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